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矩計日記 
kanabaka.exblog.jp
2022/12/07
日が落ちると急激に冷えてくる。暖房のある部屋はひとつしかないので部屋着も本気で工夫しないといけない。ヒートテックの上にダウンベスト(薄手)を着て、その上にフリースを羽織って、さらにその上にダウンジャケットを着てみたがあまり暖かくならない。試しにその上にダウンベスト(厚手)を着たら腕がまわらなくなった。その様子を見ていた妻が「ヒートテックとフリースの間にダウンベストはおかしい」と言った。自分としてはここにダウンをもってきたことにかなり自信があったのだが。
結局は靴下が重要なんじゃないかと、国道沿いのワークマンまで自転車で行って、メリノウールソックスを二足だけ買ってきてさっそく穿いてみたが、夜になるとやっぱり足元が冷える。妻は「モンゴルの靴下がいいらしい」とか言っていたが、なんか自分とは全然別のことを考えてるんだなーと思った。
ブックオフで藤沢周平の文庫本を450円で買った。ほしかったやつが100円棚になかったのだ。新品で買うより贅沢なことをしている気分だ。妻は無駄遣いだと言うが、実に気分がいい。


# by kanabakari | 2022-12-08 00:27 | 雑記 | Comments(0)
2022/09/17
娘を寝かしつけているといつものように一緒に寝てしまう。目を覚まし、ふと部屋の壁を見ると、全長10センチほどのクモが這っていたので思わず大声で叫んでしまった。妻が寝ている娘を抱きかかえている間に、隣の部屋から冷凍スプレーを持ってきて恐るおそる吹きつけてみたが効果なし。クモは逃げ足が異常に速くて、大きな体で飛ぶようにあちこち移動した。覚悟をきめて、殺意をこめて、本気で噴射すると、ようやく動きが止まった。しつこく吹き続けると、クモは折りたたみ傘をたたんだみたいに小さくしぼんでしまった。窓を開けると虫が入ってくるので、新聞紙で包んだクモを持って玄関から外へ出た。外車と国産車が一台ずつある豪邸の前に捨てようかとちょっと迷ったが、思い直して道路の真ん中にそっと置いてきた。
# by kanabakari | 2022-09-18 00:55 | 雑記 | Comments(0)
2022/08/24
滋賀の病院に行く。車の中でずっとキリンジを聴いていた。キリンジをかけると、キリンジが好きなのかといつも妻が聞いてくる。他のCDをかけたときは何も言ってこない。好きとこたえると罠にハマりそうな気がするので、毎回「べつに」とか「まあまあ」とこたえる。
空はずっと曇っていて、琵琶湖の水も暗い色だった。
外は風が強くていくぶん涼しいような気もするが、体を動かすと突然蒸し暑くなる。
レントゲン室で娘の股関節を撮る。ズボンをおろされオムツ姿の娘は、技師のおじさん達に体をおさえられて大声で泣いている。その姿を遮蔽の透明の板越しに妻と見守る。
先生と歩行器の相談。メーカーの担当の人、ときどき娘に愛想笑いをしてくれる。とても感じがいい。
いつもより病院を出るのが遅くなったので道が混んでいる。娘はいつも近江大橋を渡ったあたりで寝る。妻は琵琶湖から離れて国道一号線に入ると寝る。なぜか毎回決まってそうなる。
家にもどるとすっかり暗くなっていた。夜、娘を寝かせようとしてもなかなか寝ない。まだ遊び足りないのかふとんから出て行こうとする。こっちも追いかけようとしたけれど、体が重くて動けない。そのまま深い眠りに落ちてしまった。目を覚ますと、力尽きたのか娘が部屋の隅っこで行き倒れみたいに転がって寝ている。


# by kanabakari | 2022-08-25 00:26 | 雑記 | Comments(0)
2022/07/07
またちがうタイプの歩行器を借りることができた。児童発達支援では今のところだれも使わないそうで、先月から借りたままになっている。車椅子と座位保持装置だけでもずいぶん場所をとるのに、さらに歩行器が加わるとなると、ちょっと置き場所にこまる。廊下に置いたり、本をいれたダンボール箱の上にのせたり、食卓の下にかくしたり、しょっちゅう置き場所が変わる。
今度借りた歩行器は前みたいに天板やサドルがない。ただ両手でハンドルを握って体を支えるだけという素っ気なさで、最初はすぐに転んでしまうだろうと思った。ところがリハビリの先生が娘の腰の上あたりをしっかりと両手でつかみ、歩行器を前へ押し出すと、娘の足は予想以上にすんなり動いた。前のタイプだと娘は天板の上に両手をのせて両足が宙ぶらりんになったりするので、浮き輪につかまって泳いでるみたいだったが、今回はちゃんと歩いている。ただ、後ろから常に娘の体を支えていないと転んでしまうので気軽さはない。試しに自分もやってみたが、体を支えることはできても、いざ歩行器を動かしてみると、娘の体は前後左右に動いて定まらない。腰がひょこひょこ動いて踊ってるみたいになった。

# by kanabakari | 2022-07-08 00:42 | 雑記 | Comments(0)
2022/06/12
このあいだ、歩行器を半日ほど借りることができた。娘のリハビリの時間に合わせて、児童発達支援の職員さんが車で持ってきてくれた。
その歩行器には自転車のサドルのようなものが付いているので、両足に全体重がかかることはない。手は机の天板のようなものにのせることができる。簡単にいうと、三輪車にテーブルがくっついたようなものだった。
リハビリの先生は娘を歩行器に固定すると、細かい高さ調整を何度もやった。調整が終わり、娘の両足を床につけて様子を見る先生。反対側から妻と二人で娘を呼んだ。妻は隣の部屋からアンパンマンのマグネットを持ってきて、それで娘をおびき寄せようとした。娘はすぐに興味をしめした。効果抜群だった。娘が片足で床を蹴ると歩行器は少しだけ前に進む。もう片方の足で床を蹴るとまた前に進む。たしかにちょっと歩いているみたいに見える。でもそう見えたのはほんの一瞬だった。娘は両足で床を蹴ったほうが速く進めて楽だということにすぐに気づいたようだった。「交互に交互に」と言いながら娘の足をつかんで動かそうとする先生。娘はちょっとした隙をついて両足で床を蹴る。その二人の攻防を見ていると、はたして娘が歩けるようになる日が本当に来るのか疑わしく思ったけど、かといって深刻な気持ちにはならず、ただただ笑って眺めているしかなかった。

# by kanabakari | 2022-06-13 00:37 | 雑記 | Comments(0)