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矩計日記 
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熊にまたがり
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阪田寛夫の『どれみそら』(河出書房新社)を再読。『わが町』『土の器』などの小説を読んだ後に読むと、よりいっそう興味深い内容だった。
この本は毎日新聞の聞き書き連載を中心に構成されたもので、阪田さんの子どもの頃の話からはじまるのだが、これがすごくおもしろい。聞き手と話し手の両方が、会話を楽しんでいるのが伝わってくるのもいい。文章がおもしろい人は話もおもしろいとおもった。

詩もいくつか紹介されている。そのなかでも「熊にまたがり」という詩は、この本ではじめて知ったのだけれど、一度読んで好きになった。この詩はどの詩集に入っているのだろう。

  熊にまたがり

熊にまたがり屁をこけば
りんどうの花散りゆけり

熊にまたがり空見れば
おれはアホかと思わるる
by kanabakari | 2013-01-05 21:35 | | Comments(2)
Commented by M at 2013-01-06 16:39 x
私もいいなと思いました。図書館で借りた『全詩集』だったでしょうか。今年も宜しくお願いします。
Commented by kanabakari at 2013-01-06 22:14
Mさん、ありがとうございます。ユーモアのあるいい詩だとおもいました。理論社から全詩集が出ているのですね。私も図書館でさがしてみます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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