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矩計日記 
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東京見物
5月2日は東京へ行った。
京都駅の八条口から深夜バスに乗る。
車中、ほとんど眠れず。隣席の学生らしき男のイヤホンからもれる音が気になる。東京に着くまでずっと鳴りっぱなしである。その音楽の趣味の悪いこと。

新宿駅前に到着。中古で買った汚いリュックとともに、あっさり外に放り出された。
新宿の印象は灰色ですこし怖い。まだ、朝の六時なのに人がやけに多い。どこへ行ったらいいものやら皆目わからないので、同じバスの乗客たちの後をついていった。
大きな交差点で長い信号待ちに。東京の信号は長いなァ、さすが東京だなァと思っていたら、単に歩行者用のボタンが押されていないままだった。待っている人達が全員旅行者だったので、誰一人として気づかなかったようだ。各地から集まった旅行者たちが、寝ぼけた顔で数分間ぼんやり立っている光景はなかなかよろしい。

髭を剃りたかったのでサウナに入ってみた。受付を済ましてロッカーに荷物を預けに行く。ロッカーの幅の狭さにおどろいた。10センチほどの幅のスペースにどうやってリュックを入れろというのか。フロントに相談に行こうと思ったが、相談したところであの幅が広がるとも思えない。しばらくのあいだ、廊下に突っ立って思案した。何のことはない。バラしたらいいだけのこと。小走りでロッカーの前に戻り、パンパンに膨れたリュックから、つぎつぎに荷物を取り出してはロッカーの中へと放り込む。せっかく詰め込んだ荷物もバラバラに。さいごにからっぽのリュックを投げ込んで、この憎たらしいほどスリムな奴の扉を閉めた。

大浴場へ。安全剃刀のたくさん入ったかごがあった。一枚刃と二枚刃の二種類があって、一枚刃のほうには「深剃り用」と書かれている。一枚刃のほうを選んで顔をあたっていると、顔じゅう血だらけになった。

体はさっぱり、顔はヒリヒリしたところで外に出る。11時からはじまる一箱古本市までは、まだまだ時間がある。どこへ行けば有意義な時間が過ごせるのだろうか。いや、べつに有意義な時間なんてどうでもいい。そもそも、有意義な時間を求める人間だったら、街のなかをふらふら歩いたりしないだろう。
あれこれ考えていたが、やっぱり隅田川を見ようということに決まる。
両国まで行き、地下鉄大江戸線に乗り換えて、清澄白河という駅で降りた。地上に出て地図を見ながらしばらく歩く。朝の光が気持ちいい。
やがて青い鉄橋が見えだした。あれが清州橋かと、ひとり心のなかで確認する。清州橋を半分ほど渡ったところで隅田川を眺めた。
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まず水量の多さにおどろいた。両岸いっぱいの水位で、平べったく流れている。こんなにたくさんの水が毎日流れているのだ。
橋の上から、川の流れをじっと見たり、向こう岸に林立する高層ビルを眺めたりした。
ときどき、どこからともなく船がやってきて、あたまスレスレに橋をくぐる。
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船が通ったあとは、水面に予想以上に大きな波ができる。おもしろい。きょうは、このままここにいてもいいぐらいだ。
しかし、あまり人がいない。川岸の遊歩道に、ときどきマラソンランナーが走るぐらいで、ほとんど人を見かけない。ただ、橋の上を車がひっきりなしに走って行くだけだった。
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by kanabakari | 2010-05-09 22:12 | 旅行 | Comments(0)
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