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矩計日記 
kanabaka.exblog.jp
2020/02/16
朝起きると雨が静かに降っていた。アパートの掃除は来週に延期になった。
妻が白い布手袋を両手にはめて雛人形をならべた。鑑定士みたいだった。昨年ネット通販で木彫りの雛人形を買った。人形は二体だけだが高かった。素手でさわるとカビの原因になると説明書に書いてあった。
子供に必要なものを置いている棚の一番上を整理して、専用の台を置き、小さな赤い毛氈を敷き、その上に人形を置く。うしろの屏風もちゃんとある。二体だけだからすぐに準備はおわった。人形の素朴な表情がいい。国道沿いのおもちゃ屋に売っていた七段飾りの雛人形はアニメのような顔で気味が悪かった。でもきっとあっちが主流だ。
以前、加藤一雄の「京都画壇周辺」にでてくる京都の古い家に置かれているという江戸時代の雛人形の話を読んだとき、古い雛人形がほしくなったことがある。でも実際に見ると怖い顔をしてそうだと思った。ヤフオクでも江戸時代の雛人形が出ているが、落札できたとしても、家に置いておくにはちょっと気味が悪いような気がする。でもこっちのほうの気味悪さは魅力的でもある。
午後、妻の母と兄が来る。二人が帰ったあとに、雛人形には一言もふれなかったな、と妻が不思議そうに言っていた。昨年もわが家にやってきた人で雛人形に気づいた人はひとりもいないようだった。たぶん置く場所に問題がある。
『実用青春俳句講座』の続きを読む。永田耕衣について書かれたところを読んでいたら、永田耕衣の本が売れた。普通の句集はなかなか売れない。俳句文庫のような手軽なものだけがよく売れる。

# by kanabakari | 2020-02-17 01:11 | 雑記 | Comments(0)
2020/02/13
娘のリハビリの途中で何度も寝そうになった。話を聞いてうなずいているふりをしていたが、たぶん先生はわかっているだろう。自分の子供の身体のことに関心がないのかと思われてそうだ。関心はあるけれど、だんだん慣れてくると眠気が勝ってしまうのだ。しかし夫婦そろって居眠りしていたからあきれているかもしれない。
娘は四月で三歳になる。最近、妙に背が高い。二歳にしては大きすぎると妻はやたらと言っている。お父さんもお母さんも背が高いからとリハビリの先生によく言われる。なんとなく褒めているような感じで言うのだが、うれしいとは思わない。この子は大きいとか小さいとかよく聞くけれど、背が高くても低くてもどっちでもいいと思う。なんでそんなことにこだわるのかわからない。はっきりいってバカらしい。

きょうもあたたかい日だった。ベランダにでたときにすこし春の空気を感じて学生のころを思い出した。具体的に何かを思い出したわけではなくて、ただ一瞬だけ切ない気分になった。寒いのは苦手だけど、あと何日か雪が降るような日があってもいいなと思う。
夜、小林恭二『実用青春俳句講座』を読む。

# by kanabakari | 2020-02-14 01:32 | 雑記 | Comments(0)
2020/02/07
車で滋賀の病院へ行く。運転がきらいなのでなるべく電車で行くようにしているが、この季節は人の多いところは避けたい。でも高速道路を走りたくなかった。最近はめったに運転しないせいかトンネルがこわい。トンネルの中に入ると、意識が遠くなったり吐き気がしたりする。ハンドルをしっかり握れなくなって車がふらつく。一昨年、娘を乗せて山道を走っているときにトンネルの中で軽いパニックみたいになった。昨日ネットで「高速道路 トンネル 苦手」で調べたら、自分と同じような人がけっこういたのですこし気が楽になった。
京都南から名神にのったらすぐに気分が悪くなった。悪化してるのかと泣きたい気持ちになった。息苦しくなってきたので京都東で降りようかと思ったが、しばらくすると落ち着いてきてトンネルの中もなんとか大丈夫だった。それでも手に冷や汗をかいていた。
琵琶湖の西側を見ると比良山地がうっすらと白くなっている。それを見ると気分がすっきりした。
栗東で降りる。インターチェンジを走っていたら娘が朝に飲んだミルクを吐いた。電車で行くのも大変だけど車もなかなかしんどいなと思った。
病院の駐車場には10センチほどの高さの雪をのせた車が止まっていた。外に出ると空気の冷たさが京都とちがう。すこし歩いただけで頭の中が芯から冷えた。
きょうは子供用の車いすをつくってもらうために来た。業者の人から説明を受ける。丁寧な話し方で、知識も豊富な人だったので安心した。あと二回は来ないといけないと言われて気が重くなる。
打ち合わせが終わって、持ってきたパンを食べて一息つく。娘にはプリンを食べさせる。二時過ぎに病院を出る。
帰りは清志郎を大きな音でかけて勢いでなんとか乗り切ろうとしたがあまり効かなかった。娘が途中で寝たのでサービスエリアに入って酸素チューブをつける。体がだるいので運転席ですこし寝ようとしたが眠れない。あきらめて再出発。こんなに近い距離なのになかなか前にすすまない双六みたいだ。トンネルをふたつくぐって京都にもどって来たとき、うれしくて思わず空を見上げた。おだやかな冬の青空だった。西に向かって斜めに飛行機雲がのびていた。

# by kanabakari | 2020-02-08 00:56 | 雑記 | Comments(0)
2020/02/04
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「あんさんは市会やゆうて出かけてはるけど、わたしはずっと家に籠りっぱなしやで」
「市会に行くのはいちおう仕事や」
「いや、それでも気晴らしになってるはずや」
「市会なんか疲れるだけで気晴らしになるかい。お昼に阪神のスナックパークに寄るのが唯一の楽しみや」
「楽しんどるがな」
週に一度はこんな会話を妻としている。

きょうは娘が児童発達支援に行く日。娘が帰ってくるまでのあいだに、二人で美術館に行くことを前から決めていた。
昨年の12月から大山崎山荘美術館で清宮質文展が開かれている。清宮質文なんてめったに見られないから、ぜひ行ってみたいと思っていた。家から近いしすぐに帰ってこれるのも好都合だった。
阪急大山崎駅の西口に出て、西国街道を渡り、細い道を歩いて行くとJRの踏切がある。踏切を渡るとすぐに急勾配な登坂があり天王山登り口の道標が立っている。そこから先は山道で、この道を歩くのが昔から好きだった。坂が急だから歩くスピードもゆっくりになり、気持ちものんびりしてくる。歩きながら山の中に生えている木をながめるのが面白い。趣味のいい大きな邸宅を観察するのも楽しい。以前、内藤礼の展示があったとき、期間中に六回行ったことがあるが、目的の半分はこの道を歩くことだった。
清宮質文の絵をじっくり見るのは初めてだった。木版画とガラス絵が小さな額におさまって壁にかかっている。どの作品も繊細で、木版画の良さを初めて知ったような気になった。藍色がとてもきれいだった。静かで、寂しくて明るい、そんな印象をもった。
図録があればほしいなと思っていたら、以前に出版された作品集が売っていた。定価15000円が特別価格の5000円だった。奥付を見ると、1986年に南天子画廊発行となっている。5000円でもけっこうな値段だと思った。図録や作品集のたぐいは家でほとんど見ることがないのはわかっていたが、持っているだけでも気持ちが豊かになるような気がしたので思い切って買うことに決めた。財布をあけると4000円しか入っていなかった。4000円を妻に持たせて、後は妻にまかせることにした。




# by kanabakari | 2020-02-05 01:17 | 雑記 | Comments(0)
2020/02/01
実家から持ってきたウクレレ、いい音が鳴る。二十年ほど前、岐阜に住んでいたときに買った。ぜんぜん弾かずにずっと箱の中にいれたままだったからとくに思い入れもない。今はネットで簡単にコード譜がでてくる。とても便利。いろんな曲を試していたらとまらなくなって、なぜか妻は急にゲームをやりだして、相手にされない娘が仰向けになってキレた。そんな土曜の午後。あっという間に夕方になる。外は寒そうだった。きょうはずっと暖房をつけていた。
夜中、YouTubeで談志の落語を聴く。古典落語ではなくて談志の半生を観客の前で語ったもの。談志の落語はあまり良さがわからないが、昔の芸人の話や東京の街を描写した語りはとてもすきだ。知っている話でも耳が心地いいから何度でも聴ける。CDもたくさん持っているけれど、なかなか聴こうという気にならない。YouTubeだったら聴いてしまうのはやっぱり便利だからか。音楽もわざわざCDのケースから出すことすら面倒になってしまった。
志らくがツイッターで、ヘイトだ、パワハラだ、男尊女卑だと言われたら一切落語ができなくなるとつぶやいていて、なんてつまらないこというのだろうと思った。志らくの眼鏡を見るたびにイライラしてしまうのはなんでだろう。安倍首相の眼鏡を見たときも同じような気持ちになった。先日、自分のかけている眼鏡が安倍首相と同じメーカーだということを知って、ネットでいろいろ調べるのはやめようと思った。


# by kanabakari | 2020-02-02 02:03 | 雑記 | Comments(0)