きょうは佐佐木茂索の『春の外套』(金星堂、大正13年初版)を買った。短篇小説が15篇収録。序文は芥川龍之介が書いている。

佐佐木茂索は以前に「選挙立会人」の一篇を読んだだけで、あまりよく知らない。このなかから「水いらず」という作品を読んでみると、とくに話の筋があるわけでもないけれど、日常のなんでもないような出来事がうまく書かれているという印象だった。芥川龍之介の序文には、「佐佐木茂索君の作品は一面には余裕に富んでゐると同時に、他面には又繊細を極めた情緒のニユアンスに溢れてゐる」とある。たしかにそのとおりだけれど、すこし物足りない気もする。他の作品を読むと印象も変わるかもしれないが。
金星堂という出版社は知らなかった。巻末をみると・・・

『一千一秒物語』がある。どんな装丁なのだろう。
加能作次郎の『誘惑』が読んでみたい。